〜真夏の炎天下で肉を焼き続けた一日〜
参加のきっかけ
僕が日本バーベキュー協会の初級検定を受けたのは、もう3年以上前。
きっかけは完全に「ネタ」。ちょっと面白そうだな、ぐらいの気持ちで受けたのですが、これが思った以上に良かった。
初級は座学が中心で、火の扱い方や文化的背景、マナーを学んだあと、後半は実技はなく、協会のインストラクターさんたちが本格的に焼いてくれた肉を試食するのがメイン。
そのノウハウを持ち帰って会社のメンバーとのBBQイベントで見よう見まねで実践したら、これが大好評。
それ以来、毎年恒例のイベントになり、みんな楽しみにしてくれるようになった。
でも、所詮は見よう見まね。火加減やスモークのタイミングも感覚頼りで、本格的に学んだわけじゃない。
「もう一度基礎から学び直したい」と思い、今回の中級検定に挑戦することにした。
当日の雰囲気と準備
会場に着くと、まずは焼く前の一品から。これはBBQをやる時で一番お腹が空いている時は、BBQを始める前ということで「おもてなし」の一つとして協会で推奨している。
初級よりも明らかに人数が少ない。10人弱ほどで、すぐ全員の顔を覚えられるくらいの規模感。
アットホームで話しやすい雰囲気ではあるけれど、この日は真夏日。
会場に到着した瞬間から汗が滲み、「この炎天下で丸一日火を使うのか…」と少しだけ不安になる。
午前中は座学からスタート。
内容は初級の復習に加え、中級試験に必要な知識が詰め込まれている。
火加減の理論、肉の温度管理、BBQ器具の種類や効果、そしてアメリカンBBQの特徴まで。
講義を聞きながら「こんな細かいところまで考えてBBQしてなかったな…」と反省する場面も多かった。
実技スタート
午後はいよいよ実技。
4人1組のチームに分かれ、与えられたメニューを制限時間内に作る。
今回のメニューは、
– ペッパーステーキ
– 牧場チキン
– しいたけ
– ピーマン
– スペアリブ
– スキューア(串焼き)
炎天下で火を扱いながら同時進行で調理するのは想像以上に大変。
最初は探り探りだったチームワークも、火をおこし始めたあたりから自然に役割分担が決まっていく。
後半になるにつれて、距離も縮まっていった。
真夏の肉焼き大会
時間が経つにつれて、全員の表情は真剣そのもの。
炎天下で、いい大人がビールも飲まずに黙々と肉を焼く姿は、外から見たらちょっと異様かもしれない(笑)。
でも、香ばしい香りが漂い、肉に美しい焼き色がつくと疲れは吹き飛ぶ。
完成した瞬間の達成感は何にも代えがたい。
15時過ぎ、全ての料理が完成。
盛り付けをしてプレゼンを終えたときには、全員が汗だく。
でも、その表情は達成感に満ちていた。
筆記試験
実技のあとは、すぐに筆記試験が待っている。
内容は、初級テキストと当日の座学をしっかり聞いていれば解けるレベル。
ただ、初級を受けてから時間が経っている人は、事前に復習しておかないと厳しいかもしれない。
なぜなら、試験は選択式ではなく記述式。
知識としては答えられるのに、「あれ、この漢字どう書くんだっけ?」と手が止まる瞬間が何度もあった。
正直、一番恥ずかしかったのは知識不足ではなく、漢字が思い出せなかったこと(笑)。
最近パソコンばかりで文字を書く習慣がなかったことを痛感した。
試験後のお楽しみ
全てが終わったあとは、希望者で懇親会へ。場所は新百合ヶ丘駅近くの串カツ田中へ。
ここでようやく乾杯のビール!
真夏の一日を火のそばで過ごした後のビールは、格別の一言。
そしてこの時間が、一番濃い交流タイム。
インストラクターの人たちとBBQ談義をしたり、道具やレシピの情報交換をしたり、次のイベントの話をしたり…。
資格取得だけでなく、こういう人との繋がりができるのが、この検定の本当の魅力だと感じた。
感想
中級検定は、技術を磨くだけじゃなく、人との距離を一気に縮める場。
火加減や調理の知識はもちろん大切だけど、チームで一つの料理を作り上げる過程にこそ価値がある。
正直、暑さと体力的な負担はかなり大きかった。
でも、そこで得た学びと人脈は宝物。
また次回も、いやこれからもずっとこういうBBQの場に関わっていきたいと心から思える一日だった。
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