バーベキューといえば「まずは火おこし」。
ところが、ここでつまずく人が本当に多い。
炭に火がつかず、煙ばかり上がり、みんながうちわを持ってパタパタ…。
ようやく火がつく頃には、手も顔もススだらけ。
そんな“縄文スタイル”はもう卒業です。
BBQの目的は“火をつけること”ではありません。
本当の目的は、美味しい料理をつくること。
火おこしで汗をかいても誰も褒めてくれませんし、
むしろ「まだ焼けないの?」と周囲をイライラさせるだけ。
だからこそ、現代のBBQではツールを使って効率的に火を起こすのが常識です。
🔥 火おこしの主役「チムニースターター」

火おこしに使うのは、金属製の筒「チムニースターター」。
見た目はただの筒ですが、これがあれば火おこしはほぼ自動化できます。
底に着火剤を置き、その上に炭を積むだけ。
空気の上昇気流によって、下から上へと自然に火がまわり、
10〜15分ほどで均一に炭が赤くなります。
昔は新聞紙を丸めて火をつけたり、
ガスバーナーを延々と当てたりしていましたが、
そんな手間はもう不要。
今は「待っている間に前菜を盛りつける」時代です。
🪵 炭の種類と組み合わせ
BBQの成功を左右するのは、炭の選び方。
今回はウェーバーのチャコールブリケットとオガ炭の2種類を使います。

- チャコールブリケット: 火つきが良く、均一に燃える。火おこし用として最適。
- オガ炭: 長持ちタイプで、ゆっくりと安定した熱を出す。メイン料理向き。
使い方は簡単。
まずチムニースターターの底に着火剤を1つ。
その上にチャコールブリケットを半分ほど入れ、
さらにその上にオガ炭を重ねるだけ。
着火したら、あとはひたすら待つだけ。
コツも力もいりません。
⏱ 火が起きるまでにやること
炭が白くなってくるまでの10〜15分間は、
テーブルやグリル周りの準備時間として活用しましょう。
前菜を並べたり、トングや耐熱グローブを用意したり、
「火がつくのを眺める」時間も立派なBBQの一部です。
😅 よくある失敗と学び
昔ながらのやり方で火をつけようとすると、
・火がつかずに20分経過
・煙だけモクモク
・隣で待っている人たちが無言になる
…という“地獄の序章”が始まります。
BBQはテンポが大事。
火がつかない=会の空気が冷める、というのが現実です。
だからこそ、火おこしは「頑張る」ではなく「仕組みで解決」。
スマートに火を起こせる人が、本当の意味で“デキるBBQ人”です。
💡 今回の気づき/次回やりたいアレンジ
火おこしはもはやスキルではなく、ツール選び。
料理に集中するための準備段階にすぎません。
次回はこのチムニースターターに「火消しツボ」を組み合わせて、
炭の再利用や安全管理までスマートに行う方法を紹介します。
“火を起こす”から“BBQをデザインする”へ。
そんな一歩を踏み出すことで、
BBQはただのイベントから「体験」に変わります。
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