バーベキューといえば、「炭をおこして、肉を焼くだけ」と思われがちです。
しかし実際のところ、BBQの成否を分けるのは当日の腕前ではなく、**前日の準備と段取り**です。
火がつかない、調味料を忘れた、トングが足りない…。そんな小さなミスが積み重なると、せっかくの時間が台無しになります。
バーベキューは、準備で8割決まる。これは経験者なら誰もがうなずく鉄則です。
今回は、BBQをストレスなく楽しむための「仕込みと段取りの基本」をご紹介します。
🍖 1. 食材の仕込みは“前日で決める”
バーベキュー当日、現地で野菜を切ったり肉を味付けするのは、実は非効率です。
屋外では風でゴミが飛び、手も洗いにくい。衛生的にもよくありません。
だからこそ、**前日までの仕込み**が勝負です。
- 肉:あらかじめカットして下味をつけ、ジップロックに入れて冷蔵または冷凍。牛・豚・鶏を分けて管理。
 - 野菜:玉ねぎ、ピーマン、パプリカ、ズッキーニなどはカットしてタッパー保存。におい移りしやすいものは別容器に。
 - 前菜:リッツやカナッペのように“すぐ出せる一口料理”を用意しておくと、焼き上がりまでの時間が楽しくなる。
 
調味料は現地でひとつずつ出すのではなく、
「塩・胡椒・オリーブオイル・焼肉のたれ・ポン酢」などを小瓶に詰め替えて持参。
見た目もスマートで、片付けも楽になります。
🧰 2. 道具の準備は“持ち出しリスト化”が基本
当日の忘れ物ランキングで圧倒的に多いのが、トング・紙皿・ライターの3つ。
この3点がないだけで、BBQの序盤からテンションが下がる人も多いでしょう。
忘れ物を防ぐには、**「持ち出しリスト」を固定化すること**。
一度作ってスマホに保存しておけば、次回以降は見ながらチェックするだけです。
✅ BBQ持ち出しチェックリスト(基本版)
- グリル本体・炭・チムニースターター・着火剤
 - トング(食材用・炭用)・耐熱グローブ・火ばさみ
 - 調理用ナイフ・まな板・アルミホイル・クーラーボックス
 - テーブル・イス・テント(タープ)・レジャーシート
 - 紙皿・箸・ウェットティッシュ・ゴミ袋・軍手
 
道具の準備は「使う順番」で並べておくのがコツです。
最初に使う火おこしグッズは一番上、最後に片付けるゴミ袋や布巾は下へ。
この順番だけで、設営のスピードが全く違います。
⏱ 3. 現地での段取りは“役割分担”がすべて
到着後に全員がバラバラに動き始めると、BBQは一気に混乱します。
テーブルを出す人、火を起こす人、食材を出す人が被ると、どれも中途半端になってしまうからです。
理想的なのは、3人以上の場合に下記のように分担することです。
- 🔥 火担当: チムニースターターで火おこし・炭配置・グリル管理
 - 🍖 調理担当: 食材を並べ、焼く順番を整理
 - 🍺 ドリンク・サポート担当: 飲み物・紙皿・前菜のセッティング
 
誰かが黙々と火をおこして、誰かが黙々と野菜を切る。
その静かな時間こそ、BBQの本質でもあります。
役割が明確になると、全員が「自分の仕事」を楽しめるようになります。
🧂 4. 準備上手な人ほど“焼き上がり”がきれい
事前準備が整っている人のBBQは、見た目も段取りも美しいです。
無駄な動きがなく、焦らず、そして焦がさない。
焼きの技術というよりも、流れの整理力が圧倒的に違います。
BBQは一見アウトドアの遊びですが、実際は“キッチンの外仕事”。
準備上手な人ほど現地で余裕があり、会話を楽しむ時間も増えます。
料理のスキルよりも、準備力が人を光らせるんです。
🧾 5. まとめ:BBQの成功は前日で決まる
「段取りが9割」と言われる世界は多いですが、BBQも例外ではありません。
準備を制する者は、火を制し、人をもてなす。
前日の数十分の仕込みが、当日の2時間をまったく違うものに変えます。
現地でのドタバタをなくすために、
食材・道具・役割・片付けまでを一連の流れで考えておく。
それが“準備上手な人のBBQ”です。
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